女将のひとりごと

ふと昔を振り返り、今思うこと

2017年6月15日

梅雨の合間の太陽の恵み。有難いですネ。
幸福感は、人それぞれ違うけれど、ほこほこのお布団の中で太陽の香りに包まれて眠れる幸せ、
最高だと思っています。(主人はまた干してるんかーーなんて言ってます<笑>)

そういえば、ついこの間、当店に仕入れて頂いている若い業者さんが、
 “40歳手前にして、働き方を考えていかないといけないと思っているんですヨ。
地域のボランティアを含めると、1ヶ月に休みがほぼとれていないんです。
なんでこんなに働いて、家族まで犠牲にしてまで奉仕したりして、一体何をやってるんだろう…と思うんです…”って。
何となく家庭の中で奥さんに叱られて、小さくなっているのだろうなあーと想像できました。

そういえば、私が幼い頃を振り返ってみると、父はいつも仕事仕事で働く事が当たり前で、
家に帰って来ると何でも一番。
今じゃ、一番風呂は体に良くないと言いますが、当時、一番風呂は必ず父で、父を中心に
家庭が回っていました。
母は昼間働きながら、いつも食事、祖父母のお世話、私達姉妹の世話…てんてこと動き回り、
一体いつ眠っているのだろうと、幼心に思っていました。

冬場の寒い時でも、おこたの中に入っている姿を見たことがなく、厳格な父に従えて一言も
文句を言っている姿を見たことがありません。
今もまだ父の介護を畑仕事をしながら、てんてこと動き回っています。
今思うと、母にとって父が一番で、いつも笑っていて家庭内は平和だった様に思います。
又、各家庭それほど格差もなかったかなと…。

私は、そんな両親を見て育ってきたので、女として当たり前の事なのだと思ってきました。
又、今の若い方に反して、私達ちょっと上世代の女性のお客様方は、私達の時代は、お舅、
お姑さんに遠慮し、旦那さんを立ててきたけれど、今じゃ、我息子が嫁の言いなりになっている…と。
どの世代も一生懸命に生きて、どちらが正しい、間違いなんてないけれど、これが今の日本の姿。
現代の日本を象徴している様に思えます。

中学生の孫に、主人の事を
  ”おじいちゃんは幼い頃、お家が貧しくて、朝皆が小学校へ向かって
  歩いてくる姿を見ながら、牛乳瓶を両手に持ちながら、逆を向いて配達に行かなければならなかった…
  その姿を皆に見られるのが辛くて恥ずかしかった…と、
  家の手伝いで勉強する時間がないから授業中、一生懸命に黒板の一文字一文字落とす事なく、
  頭に詰め込んだんだって…
  自分自身に負けてはいけないと戦ってきたんだよ。
  貴方も、おじいちゃんの様に自分自身に勝たないといけないネ”  と言ったら…
なんと、”俺だって頑張ってるでー、午後の勉強、睡魔と戦ってる!!” ですって。
この孫はきっと、でっかい人間になってくれることでしょう。(笑)

旬の品

6月に入り、待ちに待った雅特製の鰻料理!! いかがでしょうか?
リーズナブルなセットものも数多く御用意してあります。
又、暑い日には、のどごしの良い、ざるそばetc.で乗り切って行きましょうね。
生簀にも、ヒラメ、カワハギ、おこぜ、カレイ、穴子etc.沢山のお魚が泳いでいますヨ。
ゆっくり召し上がって下さいネ。

見どころ

  6月4日~20日 常高寺さんのしょうぶ見学、瓜割の滝、紫陽花見学